機関誌『日本作業療法士協会誌』

チーム一丸(one team) 持続可能な協会に向けて ~2023年度アンケート調査報告から~

この記事は、機関誌153号(2024年12月15日発行)に掲載しているPICKUPのWeb版です。

会員の声を力に!

 会員で力を合わせて次世代にも継続できるような安定した活動基盤を築き、本会の長期的な発展と持続可能性を実現していくために、2023年度、組織率対策委員会では本会を取り巻く課題の明確化と組織率向上に向けて、会員・施設登録代表者・都道府県作業療法士会を対象に調査を行いました。会員の皆様のご意見は、私たちの協会をより良くするための原動力です。調査を通じて現場での実践や日々の活動から感じたこと、改善してほしい点、そして新しいアイデアをいただきました。
 このアンケートをもとに委員会では課題を見極め、方策を理事会に提案してきました。本稿では、組織率対策委員会とその取り組みを紹介しつつ、昨年度実施した会員および施設登録代表者向け調査の結果を会員の皆様に共有いたします。

(組織率対策委員会)

組織率対策委員会の取り組み ~本委員会は、職域/士会/学校養成施設の会員で構成されています~

 組織率の低下傾向(図1)を背景に、本会が進める「第四次作業療法5カ年戦略」のうち、「組織力強化5カ年戦略」に基づいて検討を行っています。

(図1 日本作業療法士協会組織率の変化)

 現在、入会者の増・退会者の減を目指すため「入会促進の体制整備と対策強化」、「退会率を抑制する体制づくりを強化」という課題に取り組んでいます。
 本委員会で検討された方策は、理事会に答申され、承認されることで事業としてしかるべき担当部局によって実行されます。また、組織率向上という喫緊の課題であるため、より機動的な検討→実行ルートも構築されています(図2)。

(図2 検討から実行へ委員会から実行するセクションへの仕組み)

(組織率対策委員長 林 義巳)