オーティくんのぎもん

おじいちゃんが入院しているのは、リハビリテーション専門病院かな？

オーティくんがイメージする病院はどんな病院だろう？

そうだね。そういった病院にも作業療法士はいるよ。それ以外に、おじいちゃんが入院している病院のように、リハビリテーションが必要な人のためのリハビリテーション専門病院や、こころの病気の人のための精神科病院など、病院も役割によって様々な専門病院があるんだよ。

そんなことはないよ。

そうだね。コンピュータやロボットを使った最先端のリハビリテーションも行っているからね。

でもロボットやコンピュータでは、おはしが使えなくて困っているおじいちゃんは、元気になれないかもしれない。 病院の作業療法で大切なのは、病気やけがの回復に合わせておじいちゃんができることを増やしていくお手伝いをすることなんだ。

おじいちゃんにとって大切なこと。たとえばおはしを使っておそばを食べるとか。

そういったご本人にとって意味のある作業をできるようにするためには、努力だけでなく、手順を踏んだ段階付けの経験が必要なんだ。

オーティくんはおそばを作れる？

でも今は、インターネットでもかんたんに作り方が調べられるよね？

そう。おそばがつくれるようになるためには練習して、作るためのコツ一つずつ身に付けて…。同じようにおじいちゃんがお箸でおそばを食べられるためには、お箸の使い方を知っているだけではできないかもしれない。

そう！そのコツを身に付けてもらうのには、手順を踏んだ段階付けの経験…つまり、これができるようになったら、次のこと、それができるようになったら、次のことと少しずつステップアップすることが必要なんだ。時間もかかるし、毎日練習したほうがいいので、病院の作業療法士が行う必要があるんだよ。

病院の作業療法士は交代で毎日作業療法ができるしくみがあるからね。