訪問看護ステーションにいる作業療法士ってどんなことするの?
お話を聞いた人(株)リニエL 関本充史さん
お友だちのおばあちゃんが、「訪問看護ステーションから作業療法士の人が来てくれている」って言っていたけど、訪問看護ステーションって看護師さんがいるところじゃないの?
そうだね。「訪問看護」って聞くと、看護師さんが訪問してくれるところに思われそうだけど、リハビリテーションの医療職である作業療法士、理学療法士、言語聴覚士もいるんだよ。
そうなんだ!じゃぁ、訪問看護ステーションに「作業療法を受けたいので、作業療法士さんに、来てもらえませんか?」お願いすれば来てくれるの?
ううん。病気や障害があって、おうちでの生活で困っている人がいたら、お医者さんが「〇〇さんの家へ作業療法士さんに行ってもらえますか」って訪問看護ステーションへお願いしてくれるの。そうすると訪問看護ステーションから作業療法士が訪問することができるの。
そうだね。たとえば、病気や障害で「何もやる気がしない」「何をするにしても、つらい」「車いすに乗るのもたいへん」「ご飯を作ることや洗濯ができない」など、高齢者だとこのようなことがあるんだ。
それはたいへん!困っている人がいたら、手伝ってあげないといけないね!
そうだね。困っている人がいたらお手伝いすることはとても大切なんだ。でもね、たいへんそう、つらそうだからって全て手伝ってしまうと、その人がこころやからだを使わなくなってよけいに悪くなってしまうこともあるんだよ。
オーティくんは、その人ができそうなことは、その人ができるように、お手伝いをすればいいんだよ。作業療法士は、その人の、こころとからだのつらいことや痛いところ、日常生活でできなくなったことなど、困っていることを聞くんだよ。
困りごとだけでなく「実はこんなことがしたいんだ」「病気になる前は、こんなことをしていたので、もう一度やりたいな」ってことを聞くんだよ。作業療法士は、医学のことも勉強しているからね。どうしたらできるようになるか、どうしたらこころもからだも元気になるか、を考えてお医者さんと相談するの。そして、「何もやる気がおきない」時の休憩の仕方や、考え方を伝えたり、困っている動作の練習をご本人と一緒にしたりするんだよ。そして、家族にもご本人の様子や、できるようになったこと、少し手伝ってほしいことなどを、整理して伝えるんだ。そうすると、少しずつできるようになって、「これやってみようかな。これならできるかな。」って少しずつできることが増えてくるんだ。
そうだね。病気や障害でおうちから出られなくて、お友だちと会えないのは、寂しいしね。少しでも元気に、生活しやすくなってもらいたいしね。訪問看護は高齢者だけじゃなくて、子どもたちのおうちにも行くんだよ。
みんなもぎもんに思ったことがあったら、教えてね。
僕が代わって作業療法士さんに質問するよ。