特別支援学校で先生をやっている作業療法士さんがいるって本当?
お話を聞いた人:神奈川県立 麻生支援学校 本間 嗣崇さん
障害があるお友だちが通っている特別支援学校に、作業療法士さんが先生として働いてるって聞いたけど本当?
本当だよ!
数としては少ないけど、いろいろな特別支援学校で作業療法士が先生として働いているよ。僕もその一人だよ。
その作業療法士さんは特別支援学校でどんなお仕事をしているの?
特別支援学校にはいろいろなお友だちが通っているんだけど、実はそのお友だち一人ひとりのお勉強の内容や目標が違うんだ。
もちろん教科書を使って勉強をするお友だちもいるけど、それだけじゃなくて、お友だちに合わせた勉強の内容を、お友だちと保護者、担任の先生たちとで毎年考えているんだ。そこに作業療法士も一緒に参加しているよ。
えっ、そうなの?一人ひとり勉強の内容が違うって不思議な感じだけど…。
そうだね。作業療法士は、手先やからだの使い方、心のこと、コミュニケーションのとりかた、身の回りの動作など、そのお友だちに合ったお勉強のプランを作っているよ。
毎日学校で働いているから、お友だちのことだけではなく、先生たちからの相談にのったり、一緒に考えたりもできるんだ。
うん。特別支援学校の作業療法士も、自分が働いている学校だけではなく、ほかの保育所や幼稚園、認定こども園、小学校、中学校、高等学校などに行って、担任の先生たちの相談にのったりしているよ。
このようなお仕事を“特別支援学校のセンター的機能”って、先生たちは呼んでいるんだ。
特別支援学校の作業療法士さんは、障害のあるお友だちも障害がないお友だちも関係なくみんなの勉強をかげながら支えているんだね。これからもっといっぱい特別支援学校で働く作業療法士さんが増えたらいいなぁ。
みんなもぎもんに思ったことがあったら、教えてね。
僕が代わって作業療法士さんに質問するよ。