運転支援は、生活支援。クルマが、その人の世界を広げる
事故や病気で身体機能や認知機能に障害が残った人たちにとって、以前のように自動車が運転できるようになるかどうかは、その後の生活スタイルに大きく影響を与える、切実な問題だ。静岡県伊豆市にある「中伊豆リハビリテーションセンター」では、主に脊髄損傷や脳障害によって障害を受けた人たちを対象に、自動車の運転ができるようになるための支援を行っている。施設内には運転シミュレーターがあるだけでなく、実際に自動車を運転できるコースも設けられている。運転コースがある施設は全国でも珍しいという。中伊豆リハビリテーションセンターの作業療法士である生田純一さんに話を聞いた。